「釣り」という遊びに人生ごと飲み込まれた哀れな男の愉快な記述。

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孤独の釣り師 - 2009年11月の記事
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2009年 11月 7日 (土)

孤独の釣り師6 静岡県浜松市の浜名湖フィッシングリゾート


IMG_0656.jpg
ティラピア、量多し
浜松にある某釣具店から内定を

もらったのが3ヶ月前。

今回俺はその内定先の懇親会に出席するため、

浜松に出向くことになった。

案内には10時集合と書かれていたため、

始発に乗らなければ間に合わない。

まだまだ真っ暗な午前5時前、

紀伊駅で電車を待っていた。

しかし寒い、最近は夜の冷え込みが

一段と増して、ホームで突っ立ってる

だけでもなかなかツライものがある。

始発列車が来た。「B快速 新大阪行き」

B快速?とぼけたネーミングだな、これも阪和カラーってやつなのかな。

ちょっと鉄道うんちくをはさむが、B快速というのは阪和線にしかない

列車区分で、天王寺から環状線に入り、西九条から大阪には行かず、貨物線

に入って新大阪まで直通する。

貨物線を通るというのがミソで、大阪駅の北にある梅田貨物ターミナルの

横を通っていくときに、貨物用の電気機関車や気動車が見えるのだ。

正直にいって今日の楽しみは、新幹線に乗ることと、これに乗ることだ。

9時半には向こうにについて、10時に予定通りに内定式が行われた。

内定式の内容は内定通知書の授与と役員の挨拶、あと内定者の自己紹介

などだった。

自分以外にも内定者は結構多かった、不況不況といわれているご時世に

しては中々の人数だった。後でわかったことだが、過去の採用実績を見ても

多いほうらしい。

昼前になって場所を本社から浜名湖フィッシングリゾートに移して、懇親会

が行われた。

浜名湖フィッシングリゾートとは、リゾートホテルと管理釣り池が同じ

敷地内にあるレジャー施設で旅行ついでに手軽に釣りが楽しめると

いったものだ。

ホテルの最上階にはレストランがあり、そこから浜名湖が一望できる。

そのレストランで昼食を取ることとなった。

しかし、考えてみたらリゾートホテルと釣り堀って、考えてみりゃすっごい

ダイレクトだ。

昼食が終わると釣り池に移動となった。

この時点でまだ何を釣るのかは知らされていない。

事前にネットで調べたけど、何を釣るんだろう…。

バスかな、時期的にトラウトってのもありだ。

HPに書いてあったピーコックってのもシブいな。

ティラピア(ウキ釣り)か、いいんだけどさあ…。

あるんだよな、こういう余計なことする会社。

ティラピアとは外来の熱帯域に住む雑食の魚で、子供でも

簡単に釣れてしまうような魚らしい。

そういえば内定式で内定者の自己紹介をしたときに、ほとんどの人が

あまり釣りしたこと無いって言ってたなぁ。だからなのかな。

なんだかんだで釣りが始まった。

仕掛けはシンプルな浮き釣り仕掛けで、餌はペレット状の配合餌だ。

会社の人曰く、ここ最近冷えてきてティラピアの食いが悪いらしい。

実際始まって10分たってもまだだれも釣ってない。

自分は最初水通しのいい水車の周りにいたのだが、あたりが全く無く、

激しく水が動くようなとこではないと考えて、反対側の水車でできた流れが

弱まりながらも当っているところに仕掛けをたらした。

すると、となりの内定者が魚を釣り上げたので、どうやら考えは

的中しているらしい。

その直後自分にも、待望のアタリがあらわれた。

小さいティラピアだったが、その日のファーストフィッシュだ。

再び仕掛けを投入すると、また隣の内定者のウキが動いている。

このポイントにかなり魚が固まっているらしい。

最初はなめてかかっていたが、最近釣りに行ってなかったせいか、

だんだん本気になっていき、そこからウキ下を微調整して、

魚のいるタナにあわせたり、餌を自分のウキの近くのピンポイントに

撒いて魚を寄せたりしてるうちに連発するようになった。

ティラピアも中々ゲーム性高くって面白い、逆にイイ魚に当った

かもしれんぞ、ひょっとしたら。

なんだが一人で連発してると、次から次と休む間がない感じで

忙しいな…アハハハ。

一時間という短い釣り時間だったが、久しぶりに本気になって釣りをした

のでなかなかの充実感だった。

どれくらいマジになってたかというと、他の人が平均して3〜4匹ぐらい

のところを虎は11匹釣っていた。

女性や初心者もいるのに、そんなマジになって釣らなくったっていい

でしょう!って思うかもしれないが言わせてほしい。

釣りをするときはね誰にも邪魔されず自由でなんというかムキになって

なきゃあダメなんだ、独りで短気で大人気なくて…。



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