「釣り」という遊びに人生ごと飲み込まれた哀れな男の愉快な記述。
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2009年 9月 15日 (火)

孤独の釣り師


野尻湖の帰路、仲間から後期の授業が始まるまでの間、50cmオーバーを

釣ったらジュースをおごってやるといわれた。

賭けを好んでする性質ではないのだが、物がジュースだけにそれに

乗ることにした。

もちろん勝算はあった、これからの季節ならむしろでかいバスは釣りやすい

ぐらいに考えていた。

現に前々回の記事に書いてあるが、40cmと45cmを立て続けに釣り、

50オーバーが出るのも時間の問題だった。

俺は確実にでかバスをとるために、秘境にフローターを出すことにした。

当日、フローターセットを無理やり原付に詰め込んで、

さらにタックル一式も積み乗り込んで思わずつぶやく。

うへーっ、これはちょっと無理があるんじゃないのか?

なんとか無事秘境に到着すると、唖然とした。

先週まで良い感じの水位だったはずが、一気に1mは下がっていた。

歩いて池を半周はできるくらいだ。

がーんだな…出鼻をくじかれた。

なんでこうなる、俺が釣りをしたかったのはむしろ先週くらいの

水位だったんだが。

焦るんじゃない、俺はでかバスが釣りたいだけなんだ。

文句を言ってても始まらない、とりあえず準備を済ませ池に出てみた。

セレクトしたルアーは、広範囲をサーチするようにニトロンベイト。

カバーなどの一点集中にライトラバージグを結んだ。

岩盤にニトロンベイトを通していると、早速バスのバイトがあった。

お、きたきたきましたよ。

しかしジャンプでバレてしまう。なんだろう、掛かりが浅かったのかな?

同じポイントを通しなおすと、さっきと似たようなサイズがまた掛かった。

しかし、またジャンプでバラす。

…いかんなタイミングがズレてる。

それ以降なんとか、バスをキャッチし続けるがサイズが伸びない。

釣りを開始して2時間、雨が降りだした。しかもかなりの豪雨だ。

うわぁ…まいったなぁこれりゃあ

予報で雨が降るとは聞いていたが、まさかこれほどの豪雨とは予想して

いなかった。

どこでもいい…雨をしのげるようなオーバーハングは無いのか。

えーい、ここだ入っちまえ。

近くのオーバーハングの下に避難し、雨が弱るのを待つことにした。

その避難場所周辺を適当にライトラバジで打って釣りを続行する。

こうはなったが、雰囲気的には中々良い感じになってて、いかにもでかい

のがでそうだった。

早くでかバスこないかなぁ、大荒れの日といったら幻の巨大魚だろうが。

目の前にある倒木にライトラバジを投げ込んでみる。

シェイクもいいけど…ここは放置で決めよう。

フォールして着底したルアーを全く動かさず、ラインを張って放置して

いると、手元にバスがルアーを吸い込んだのが伝わった。

この放置は正解だった。

フッキングすると重量感と引きの強さで50オーバーを確信。

ラインが細いのでしばらくは、防戦一方で進む。

このバス…小さくない!けっして小さくないぞ!

バスの引きがだんだん弱まり、こちらのターンになる。

しかし次の瞬間、さっきまであった恐ろしい重量感がフッと消えた。

糸が切れたわけではない。

ショック!バレちゃったのかぁ。

嘆く俺に、無慈悲に雨が滴り落ちる。

俺…いったいなにやってんだろう。

雨が弱まる気配も無いので、豪雨の中片づけをし帰ることにした。

しかし…序盤のバラし連続の時点で、俺からでかバス運は離れつつ

あったのかもしれない…。






虎です。この次の日も秘境でフローターをやりましたが、50オーバーは

釣れませんでした。

あと本文の意味がわからない人は「孤独のグルメ」で検索してみて

ください。

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C O M M E N T
ほう…面白い構成じゃないか、こういうのでいいんだよこういうので

しかし、ジュース一本で歯車がずれたか
備長炭    [2009/9/15(火) 23:57]       
この改変は正解だった…
まじめな記事づくしのなかですっごく不自然な存在だ
Iwadeの虎    [2009/9/16(水) 23:02]       


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