「釣り」という遊びに人生ごと飲み込まれた哀れな男の愉快な記述。
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2009年 9月 17日 (木)

孤独の釣り師2 和歌山県紀ノ川市北志野の桜池


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46cm、目標まであと4cm足りない…
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38cm、狙い通りに来たバスは嬉しい
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釣り終わって桜池
学校の友達と変な賭けをしてから10日、

俺はまだでかバスを釣っていない。

休みもちょうど半分に差し掛かった今日この頃、

内心かなり焦りが出てきた次第だ。

昨日の記事を書き終わったあたり、明日は

朝から桜池を攻めようと心に決めていたのだが、

俺はまたしても寝坊してしまった。

いかんなぁ、こんな…いかんいかん

話は変わるが、桜池はボートでやるより

フローターでやるほうがかなり安くつく。

確かに窮屈だし、あまりかっこうがいいとは

いえないケド…。

まぁ、俺にお似合いなのはこういうもんですよ。

いつもどおり過積載な原付で桜池に到着すると、

桜池も1mぐらい減水していた。

今の季節、農業用ため池はどこも放水するらしい。

事務所で釣り券の支払いを済ませたときに、池の

管理人に呼び止められた。

管「エアはもう入れた?」

虎「いえ、まだですけど…」

管「いちおう入れる機械あるけど使う?」

エア入れの機械!そういうのものあるのか

うん!そうかそうかそうなれば話は違う。

足踏みポンプでせっせと入れる時間と労力が

省ける!

きっと自動ポンプ的な機械があるんだな。

虎「じゃあ、じ、じ、自動ポンプお願いします」

管「はい、コンプレッサーね」

虎「…」

ともあれ準備の時間をかなり短縮して池に入ることができた。

平日の水曜だったが、この日もボートが3艇出ていた。

なぜ俺がこの日に意気込んで桜池に乗り込んだ

かというと、平日で人が少ないというのもあったが、

前日の火曜日は桜池は定休日なのだ。

丸一日休まって、人的プレッシャーから開放されたバスを狙うのである。

本当は朝一番を打ちたかったのだが…。

でもやっぱり、こういうとこでやる釣りに文句言っちゃいけないぜ。

池に出たはいいが、ルアーセレクトをどうしようか迷っていた。

クランクってんじゃないしな、

かといってこの時間からトップをぶん投げんのもマヌケすぎる。

近くの船のアングラーがスピニングに

ちっこいワームをつけて投げていた。

日本のライトリグってなんでこんなにセコいんだ?

まだ日は高いし、食い気のあるバスは少なそうだ。

この時間帯ならカバーの奥でじっとしてそうだし…よしこれだな。

1/4オンスのテキサスリグ、シンカーは比重の高いタングステンですり抜け

良し、ワームは大物狙いで6.5インチのロングテール、動きはしなやか。

夕方まではこれでカバー打ちに徹しよう、もし釣れなくても夕方から

活性の高い食い気のあるバスに切り替えればいい。

バスとの根競べになりそうなのだが、俺は妙な期待感で満たされていた。

開始から一時間半、予想通りなんの収穫の無いまま俺は池の北のほう、

ウィード群生地帯を浮いていた。

正直、子バスの一匹くらいは釣れるかもと思っていたが、予想に反して

ギルのアタリすらなかった。

まいった、予想以上に今日のバスは活性が低い。

そういえば昨日は雨が降ってたな、池の水がウェーダー越しでも冷たく

感じる。周りではボイルひとつ起こらない。

いつものことだが、他の船も釣れてる様子は無い。

根気よくウィードを打っているのだが、そろそろ挫けそうだ。

と、そのとき自分のフローターの正面で大量のあぶくが浮いてきた。

そういえば、こういうウィード地帯じゃ水草の葉の表面に付いた酸素泡が

魚が動いたりする水流で浮いてきたりすることがある。

気づけば俺は無意識にルアーを投げていた。

テキサスのシンカーが着底すると同時に、竿先にゴツッという衝撃が

伝わる。

うん、明らかなアタリだ、いかにもアタリってアタリだ。

アワセと同時にウィードから引きずり出すくらいの勢いでフッキングを

決めた。

やせてはいたが、測ってみると46cmもあった。

ちょっとガリガリかな…でも感じ感じ。

よし、この調子でカバーを攻め続けるぞ!

北東のワンドに入り、カバーなどを丁寧に攻めてみることにした。

しかし、減水のせいかワンドの奥のほうは半分くらい陸地になっている。

けどこのワンドはでかいバスの目撃が多いんだよなあ。

たしか55をはるかにしのぐくらいのやつを見たなあ…。

いったん休息もかねてワンド奥の陸地に上陸してみる。

フローターは目線がほぼ水面だからわからないけど、立ってみると結構

バスの姿が見えた。

休息といいつつも、やはり竿を握ってしまう。

スピニングで子バスを3匹くらい釣ったくらいか、近くのウィード群で

ボイルが起こった。

すぐさまベイトに持ち直し、水面まで生い茂ったウィードにわずかにあいた

穴という穴に的確にテキサスリグを滑らせていく。

三つ目の穴から四つ目の穴に変えようとルアーが水面近くに戻ってきた

そのとき、ルアーが再びウィードの穴へと引きずりこまれた。

うん!これこれ!

ボイルを見たとき、バスは逃げ場の無い水面でなんらかを捕食していた。

つまり、バスがバイトするなら水面近くにルアーが来てからだろうと

予測をつけて狙っていたのだ。

狙い通りこちらの術中にハマってくれたバスは38cm。

うん、良型良型。

プロポーションも中々でいいファイトだった。

いろいろあったが、気が付いたら日も傾き始めて残り時間もわずかだった。

俺はこのワンドからボートの付き場までバズベイトを流しながら戻ることに

した。

さっきまでネチネチと攻めていたウィードを、今度はバズベイトを

バシャバシャ引いてくる。

こういう釣り好きだなシンプルで、バズベイトって男のコだよな。

夕マズメに期待してみたが反応は無く、陸に上がって片づけを済ませ帰る

ことにした。

俺は得体の知れない満足感を味わっていた。




虎です。

桜池はやっぱりいいですね、少々フローターをやるにはでかいですが、

風景なんかが綺麗で、釣っていて非常に心地がいいです。

はやく50オーバー釣れないかなぁ…

このままじゃ俺がジュース奢らされるだろうが。

T R A C K B A C K
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C O M M E N T
やっぱあのサンチュとレタスのくだりって言い間違いなのかな
備長炭    [2009/9/18(金) 00:03]       
サニーレタスに肉巻いて食う起源は韓国のサンチュらしい。
だから

ゴロー「焼肉といえばサンチュだろうが」

店員「うちではサニーレタスです。」

じゃね。
Iwadeの虎    [2009/9/18(金) 21:58]       


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