「釣り」という遊びに人生ごと飲み込まれた哀れな男の愉快な記述。
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2008年 8月 28日 (木)

第二次紀ノ川攻略戦 2日目


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バズで雷魚。54cm。
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前日と同じくらいのサイズ。ワッキーリグで
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夕マヅメにスピナーベイトで鯰。50cm
今日自分は人生に残る大きな失敗をしてし

まった。虎です。

紀ノ川攻略2日目とうことで今日は早朝から

釣りを開始した。

今日の狙いは昨日狙ったポイントのさらに

下流。岩出橋から自動車学校付近までを探る

予定であった。そのためにウェーダーをバイク

につんで来ていた。

その予定が大きく狂うのが出発直後。

昨日最初に入った支流春日川。

昨日は何匹か見えバスがおり、魚の活性も高

かったためサイズ関係無くバスが取れる

ポイントと位置づけていた。

今日もとりあえず一匹釣ってこれからの釣り

に弾みをつけたいと思い、少し立ち寄ってみた

のだが・・・。

そこで自分は信じられない光景を目の当たりに

する。

まず40後半代のバスがしかもペアで一等地を

陣取っていた、これはチャンス到来。

ゲーリーのイカにネイルシンカーを打ち込み

所謂バックスライドするようにセットした。

それをバスの鼻先に落とし込みゆっくりとフォール。

食った!!

しかしあわせを入れるのが早くフックセットせぬまますっぽ抜け。

ミスってしまった。これは痛い。

今の一騒動でそのバスのペアは姿をくらました。

仕方なく諦めて、単車を置いてある場所まで戻ろうとすると、

上流を向いて集団で泳いで居るコイの群れの中にそいつはいた。

最初大きさが周りのコイとほとんどかわらないのでそれもコイだと思って

いたが、独特の体型・体色、そしてそいつ自身が放つほかの魚とは全く違う

オーラにそれが尋常じゃないほどでかいバスであることがわかった。

余裕で50オーバー・・・いや60さえもゆうに越している。

5年前、虎は57cmという池ではまずありえないようなサイズのバスを

釣り上げた。その魚がきっかけでバスフィッシングにのめりこみ

今に至るわけだが、それさえも超える怪物・・・

モンスターが目の前に・・・

自分は必死で興奮を抑え、冷静に対処しようとした。

しかし今にして思う、あの時自分は確実に冷静さを失っていた。

ただひたすらバスに存在を悟られぬよう硬直し、バスがどこかへ行く前に

何でもいいからルアーを落とすことしか考えられなかった。

そのとき自分が持っていたのはスピニングタックル。

ラインはフロロの4ポンド。正直ラインは一ヶ月以上使っているから

結構ぼろぼろでそろそろラインを巻き代えようと思っていたところだった。

それにいくら摩擦に強いフロロラインでも4ポンドで60オーバーと戦おうと

するのは少々無謀である。

大きいバスは歯が鋭いから、少しでもフッキングが遅れてラインごと口の

中に入れられるとあっというまに擦れちぎれてしまうからだ。

そのときにそれを思い出して、バックスライドイカをセッティングした

ベイトタックルに持ち替えていれば今頃このブログは祭状態だったかもし

れない。

食わせることには成功した、しかしフッキングも完璧に決まった次の瞬間。

ジイィィィィィィィィ!!

ドラグが凄まじい勢いで唸りだし、ラインがどんどん出て行く。

ラインがくたびれてきているのは最初から解っていたから、ドラグをあら

かじめゆるくしておいたのもあったのだが。

掛けたときの興奮のしようといったらもうすごかった。

完璧に冷静さを失った自分は歓喜の声をあげ、バスの確保を確信した。

そこで何を思ったのか、自分はドラグのつまみを4分の1回転ほど閉めてし

まった。

次の瞬間、歯の摩擦と凄まじい引きに耐え切れなくなったラインは音も無く

切れた。



自分は呆然と立ち尽くし、しばし思考が停止した状態だった。

そしてふと我に返り


押し寄せてきたのは


絶望


後悔の嵐だった。


T R A C K B A C K
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C O M M E N T
逆に考えるんだ…
そいつは来るべき秋の釣行に備えて
60オーバーの恐ろしさを教えてくれたんだ、と

今回の事と良い、もう秋になんかある気がしてならんね!

んでさ、秋は10月の1週目あたりを目処にしようかと思うんだけど
備長炭    [2008/8/29(金) 01:38]       
いいね、詳しい日付解ったら教えてくれ
Iwadeの虎    [2008/8/29(金) 13:21]       


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